学長コラム vol.1

なるには學問堂 学長コラム vol.1

みなさん、こんにちは。「なるには学問堂」学長の上村英樹です。今回は「天才リスト」についてお話をしてみたいなと思います。

 「なるには」を開園して今年で十年が経ちました。放課後、お迎えの車で「なるには」にやってきた子どもたちが毎日元気いっぱいに過ごしてます。指導員は20名ほどいますが、子どもたちが「なるには」で過ごしているあいだ、いろいろなことを洞察しています。その洞察したことを「〇〇ちゃ んってどんな〝天才〟があるかな」と会議で拾い出しており、このミーティングを「天才会議」と呼んでいます。

この〝天才〟がすごいわけですね。夢中になってオーラが出ている瞬間――好きなことをしている時にしかそういうオーラは出てこないわけですけれど、その瞬間を私も含めて指導員は見ています。「この子の〝天才〟って何だろう」ということをずっと積み上げていって、「なるには」を卒園する時に「天才リスト」というものを渡します。この天才リストには、その子の天才性が書いてあるわけです。「工作をすると集中力、追求力はもう天下一品です」とかね。

この天才リストを使ってどんなことができるのか。

実は、私は男の子三人のお父さんでもあります。ご承知の方も多いかもしれませんが、私の奥さんは「なるには」の園長でもあります。子供が小学校に入った時に、「いきいき」では不安なこともありまして、「なるには学問堂」を作ることになったわけです。長男、次男、三男、三歳違いの子どもたち全員が「なるには」でほぼ六年間びっちりと過ごしてきた経緯があります。

次男が今度中学から高校に上がるタイミングなのですが、どんな仕事がしたいのか、そのためにどんな風に進みたいのかということを真剣に考えている時に「お父ちゃん」と寄ってきていろいろと話をしていました。私が、「天才リスト持っておいでよ」と言うと、引っ張り出してきまし てね、次男と一緒に見ていましたら、ここにいっぱいヒントがあるんですね。「コミュ力が高くすぐに友達になっちゃう『友達の天才!』」とか書いてあるわけですね。次男は船の仕事がしたいらしいのです。船は長いあいだ職員と一 緒に旅に出て、二十四時間、生活を共にするので、そのことを心配していたようです。

この時に「天才リスト」が活きてくるんですね。「コミュ力があるなら大丈夫じゃん」てね。本人ふむふむと納得していました。「よし、それじゃあ船に関する学校に行きたいから、この学校を受けてみよう」ということなり、学校見学に行ったりしているんですね。

実際どうなるかわからないですけれど、こんな風に「天才リスト」を使えると非常にいいなと、実際に使ってみて私自身が実感しているところです。天才を開いて世界へ羽ばたいていってくれる、そんな子どもをこの地で育てられたらいいなと思っています。

この学長コラム、みなさんの疑問に答えられるようなテーマでお伝えできたらなと思っていますので、お時間のある時に聞いていただけたら嬉しいなと思います。

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