学長コラム vol.2『AI時代の子育てとは』
なるには學問堂 学長コラム vol.2
みなさん、こんにちは。「なるには學問堂」学長の上村英樹です。今回は子どもの夢を育てるヒントになるようなエピソードをお話しようと思います。
さて、今回のテーマは「AI時代の子育てとは?」です。多くの親御さんが悩んでいらっしゃるのではないでしょうか。私も男の子三人の父親ですが、何を勉強させていいのかと悩みます。なぜなら、大人の仕事の中にAIがぐっと入ってきて、人の仕事を奪ってしまっているからです。AIの方がクオリティが高く、早くて便利。気を使う必要もなく、秘書的なワークや分析など驚くほど良くなってきていますよね。子どもは学業自体が仕事みたいなものなので、当然、国語・算数・理科・社会を勉強しないといけないのですが、子どもがそれをしながら、親はどんなふうに子どもを育てていけばいいのか。特に心や夢の部分をどのように育てていけばいいのか。
昔は一休さんみたいな人がいたわけです。本を読んでいて、物事をよく知っているのです。質問したら必ず何か答えを返してくれますが、今考えると間違っていることも多かったと思います。間違っている情報を誰も調べようがなかったのです。
しかし、インターネットが出て、各自がスマホを持つようになり、要は嘘がバレるといいますか。細部が間違っていると揚げ足を取られて「先生も間違ってますよ」と言われてしまいます。「一休さん」が消えてしまったわけですね。学力や物知りよりも検索の方が圧倒的に強くなってきています。しかし、良質なコンテンツを選ばないといけないので、玉石混合です。
今やもうChatGPTの時代ですよね。AIへの聞き方一つでクオリティが全て決まってしまいます。そんな中で学力、学歴は以前ほど問われないだろうと思います。逆にAIを活用し、共存できる能力や順応性があれば、企業や組織、社会から重宝されるのではないかと思います。AIというのは、ある意味で叡智の結晶です。インターネットで全てが繋がっている今の時代、AIに対してどういう風に質問していくか、指示を出していくか、これ一つで凄まじい答えが返ってくる時代になったわけですからね。AIと共存できるように育てていくということは多少テクニカルな面ではあるのだろうと思います。
しかし、もっと大事なことは、その人が楽しめるところ、人間臭さ、個性、何が好きで何が嫌いか、何になりたくてどんな歩みをしてきたか、その歩みが人の心を引きつけます。金額を超えて、AIでもできる仕事をあえてこの人にしてもらいたいと。これからは大なり小なりAIと勝負していく社会になっていくでしょう。
では、子どもたちにいったい何を育まないといけないのか。一番大きいことは夢だと思います。「一体何になりたいの?」「誰を助けてあげたいの?」このミラクルクエスチョンが強烈に生きてくるなというふうに思います。情熱的に夢を語り、仲間を集めて、夢を歩んでいくと、この生きざまに多くの人が共感し、「この人にしてもらいたい」ということになっていくのだろうと思います。
当然勉強も大事ですが、「夢を育む」ということを親御さんは意識していただきたいなと思います。AIに勝つというよりも、AIを凌駕するのは我々人間の心、心の中の夢ですよね。夢は、私利私欲よりも、人の夢に共通し、つながっていくようなもので、職業などに投影されると非常に良いのではないかなと思っています。
