「天才」拓く美の感性を磨く
「なるには學問堂」は、「世界で活躍できる日本人を育てる国際人養成塾」という点も重視している学童保育です。
「国際人たる日本人としての素地が自然とできていた」
放課後や土曜日の時間を「なるには學問堂」ですごすことで、気がつけばそうなっていたと実感していただけるよう、プログラムその他に気を配っています。
たとえば、絵本おはなしプログラムでは、国際人として活躍する日本人にはやはり宮澤賢治の世界に親しんでおいてほしいという思いから、定期的に読むテーマのひとつとして宮澤賢治の作品をとりあげています。
先日まず読んだのは、『画本 宮澤賢治 注文の多い料理店』。
そのとき、本の内容に入る前に予期せぬ1コマがありました。
そこで、読む前に、宮澤賢治のおはなしはいろいろな人が絵本にしているけれど、これは木版画でつくられている、ということを伝えました。
すると、「えっ? それ、版画なの?! すごく細かくてきれいだね!」とKくん、ひとこと。
Kくんが、いくらでも聴いていられるくらいお話好きなのは知っていましたが、絵の美しさに反応してくれたことにこちらがビックリ!
絵本は「絵と文章でつくられた本」なので、絵もとても大切な要素であることはいうまでもありません。
けれど、小学校2年生の男の子が目の前の絵本の絵を美しいと感じ、思わず声に出してくれるというのは感動的でもありました。
絵本はいちばん身近にあるアート。
週に2回の絵本おはなしプログラムで美しい絵本にたくさんふれることで、美の感性も日々磨かれていくだろうと確信できたひとコマでした。
美しいものを美しいと感じ、表現できるときにも、そのお子さんが持つ天賦の才能「天才」が自由に芽を出し、育つことができます。
それこそ「なるには學問堂」での「天才教育」のかたち。
絵本おはなしプログラムの可能性をまたひとつお子さんから教えられました。
その日に読んだ宮澤賢治の絵本は以下のとおり。
『画本 宮澤賢治 注文の多い料理店』(宮澤賢治/作、小林敏也/画、好学社/刊)
「なるには學問堂」の絵本おはなしプログラムでは、絵本からのワクワクする体験のなかで感性を磨き、知識を感じ取っていきます。
それゆえ、知識は単なる「お勉強」の知識ではなく、表現の衝動となり、実際にアウトプットされることで点数では図れない智慧、活力、その他さまざまなチカラを育んでゆきます。
その確信を深めてくれたのは、ほかでもない「なるには」の子供たちでもあります。