朝日新聞 2020年3月2日夕刊に掲載されました。
記事
休校開始 心休まらず
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府が要請した小中高校などの一斉休校が2日始まった。前例のない突然の長期休暇。働く親は子どもの受け入れ場所を必死に探し、学童保育施設や学校も対応に追われた。
午前8時ごろ、大阪市西区の市立堀江小学校(児童数約1250人)ではm保護者に付き添われ、児童がぽつぽつと投稿してきた。
休校はするが、どうしても居場所がない1~3年生については、ご相談ください–。同校は先週末、保護者にそう呼びかけていた。2日は約20人が受け入れを希望したという。午後2時半まで担任の教諭らが見守り、児童は漢字ドリルなどで自習をして過ごす。
「ひとり親でどうしても仕事を休めない。助かりました」。自転車で娘を送り届けた母親(38)は安心した様子でそう話した。
1年生の女児を学校に預けにきた母親(36)は「感染予防のために休校になったのに複雑な気持ち。有給休暇は子どもが熱を出した時に残しておきたいから、これからどうしようか」と悩む。
子の居場所確保 保護者「いつまで」 新型肺炎
民間の学童保育施設も急きょ児童を受け入れている、大阪市北区の「なるには學問堂」には午前8時半ごろから、小学生約20人が保護者に連れられ、次々にやってきた。
子どもたちはマスクをつけ、手洗い、うがい、手指の消毒をして入室。小学校の宿題をしたり、工作や折り紙などをしたりして過ごした。
2年生の長女を連れてきたシステムエンジニアの木村礼さん(44)は「ふだんは夏休みなどの長期休暇中だけ利用していたが、とても助かった」。出口朋子園長は「保護者も急には仕事を休めない。一刻も早く安心してもらいたかった」と受け入れの準備を進めてきたという。
保護者達は週末に駆け回ってこの日に備えた。
大阪市で長女(7)と2人で暮らす女性会社員(40)は先週末から、小学校に何度も電話を入れた。
電車で2時間かかる高齢の両親に予定を空けてもらったところで、仕事が休めない場合は学校で子どもを見てもらえることがわかった。「せめて1週間前に発表してくれれば」
民間の託児所の一時預かりを予約した女性(39)もいた。当面は学校で子どもを見てもらえることがわかってキャンセルしたが、長女(6)を1日預けるとしたら約1万円かかる。「この先どうなるのか読めず、いつまでこの状況が続くのかと思うとゾッとする」
大阪市内では学校によって対応に濃淡が出ている。パート勤務の女性(35)は、長男(7)が通う学校から「保護者が新型コロナウイルスにかかる医療従事者」などの場合は預かるというプリントを受け取り、「自宅で留守番させるしかない」と肩を落とした。
今後の見学説明会(無料プログラム体験DAY)の予定は以下のとおりです。
2025年度 新1年生
募集開始しました!
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お子様とご一緒にご参加ください!
(お子様には「なるには体験」、保護者の方にはご説明をさせていただきます)