絵本プログラム📚の波及効果!?
「なるには學問堂」はプログラムとして絵本の読み聞かせのあることが特徴のひとつです。
絵本を読んでもらい、見て、聴いて、お話の世界、絵本というもの自体の体験を重ねると、
日本語の豊かな言葉、表現が知らず知らず蓄えられてゆき、
感性が磨かれて、心が育ってゆきます。
自分で読んで、その世界でのびのびと遊ぶことができるのは、それほど簡単なことではありません。一般的には高学年くらいからです。
無邪気で、何でもおもしろくて、もっと見たい、聴きたい!
そんな時期に、たくさん読んでもらって、さまざまな絵本を体験することはとても貴重なこと。
というわけで、「なるには」では週に1~2回、「絵本おはなしプログラム」をおこなっています。
「なるには」に来始めて1ヶ月あまりの1年生も、絵本プログラムを満喫してくれています。
このあいだのテーマは「ふしぎな○○○」。
いろんな「ふしぎ」を楽しみました。
実は、この「なるには絵本プログラム」、
こんなうれしい広がり、波及効果(?)が見られています。
まず、最後のごあいさつが終わるや否や、自分でも見てみたい絵本に飛びつきます(笑)
お友だちと同じ絵本だったら、一緒に眺めたり、読みあったり……。
これらの様子を見ていて気づきました。
これは、「なるには」のような場所だからこそ可能なのだ、と。
学校や公共の図書館では、読み聞かせを体験した直後に、もっと見てみたい絵本や紙芝居をこんなふうに自由に、思う存分楽しむことはできません。
おうちでは、お友だちと読みあうことはできません。
「なるには」ならでは、です!(^^)!
それだけではないのです!
絵本プログラムが終わり、お迎えにいらしたお母さまに、
「ねえねえ、これ、おもしろいよ。
見て見て」
と言い、たどたどしくもお母さんに読んであげたり、
お母さまや妹さん、あるいはお父さまや弟さんに紙芝居を読んであげたり、
このあいだは、そんな心温まる様子もあちこちで見られました。
これもまた、お母さまやお父さまがいらっしゃって、くつろげる空間のある「なるには」ならでは、では?
そんなふうに思えるひとときでした。
さらに、もうひとつ!(^^)!
「最近、家でも、また『読んで、読んで』と言われて、
寝る前の読み聞かせが再開したんです」
お迎えにいらした別のお母さまから、こんなうれしいお話を聞かせていただきました。
「家庭での読み聞かせは一生の宝物をつくりあげる、何にも代えがたいもの」
読み聞かせをされてきて、お子さんがおとなになられた方々はみなさんそろってそうおっしゃいます。
中学生になったらまず聴いてくれないので、小学生のあいだが最後のチャンスです。
この時期に子供たちと絵本やファンタジーを共有するあたたかい時間を紡いでいたことの恩恵は、きっと後々さまざまなところで実感されることと思います。
そんな大切なご家庭での読み聞かせ。
「なるには」の絵本プログラムがその再開のきっかけになったのは本当にうれしいことです。
これからも、「なるには」やご家庭で、絵本やおはなしをたくさん体験して、心を豊かに育てていってほしいな、と願っています。
この日、1年生、または2年生の絵本プログラムに登場したものは次のとおりです。
- ◇『ふしぎなナイフ』(中村牧枝、林 健造/作、福田隆義/絵、福音館書店/刊、1997年)
- ◇『ふしぎふしぎ』(片山令子/文、長 新太/絵、国土社/刊、1997年)
- ◇『たんじょうびのふしぎなてがみ』(エリック・カール/作、もり ひさし/訳、偕成社/刊、1978年)
- ◇『ふしぎなやどや』(長谷川摂子/文、井上洋介/絵、福音館書店/刊、1990年)
- ◇紙芝居『ふしぎなおとしもの』(イギリス民話)(山本省三/文・絵、教育画劇/刊、2009年)
- ◇『いちにちおもちゃ』(ふくべ あきひろ/作、かわしま ななえ/絵、PHP研究所/刊、2009年)
- ◇『とんでもない』(鈴木のりたけ/作、アリス館/刊、2016年)
- ◇『くしゃみくしゃみ 天のめぐみ』(松岡享子/文、寺島龍一/絵、福音館書店/刊、1968年)
★「なるには」の絵本プログラムについては、次の記事もご参照ください。
その他の学年も随時見学説明会を開催しています。
ぜひ一度おいでください。