宇宙人に言葉を説明? そして…… ~~じぶん表現力

コロナウイルス感染症の拡大防止対策が続いていますが、
子供たちは今年度がまもなく終わり、
改めて春休みに入ります。
暖かくなってきて、桜も咲き始め、明るい気分になりたいところですね。

さて、突然ですが(笑)、
みなさん「ET」という映画をご存知でしょうか。
1982年に公開された少年と宇宙人の交流を描いた映画です。
象徴的なシーンが少年と宇宙人が指と指を合わせるシーン。

「なるには」の子どもたちは「ET? なにそれ??」と誰ひとり知りませんでした……。

ある日の「じぶん表現力/2年生」。

想像してください。
もしも、君たちが優しい宇宙人と仲良くなったとしましょう。
仲良くなった証として、指と指を合わせて「今日から友だちね」と言ったら、
宇宙人に「トモダチ? ナニソレ??」と言われてしまいました。
宇宙人に「友だち」の意味を説明してあげましょう。

というテーマに取り組んでもらいました。

ある辞書にはこのように書いてあります。

【友だち】 親しく交わっている人。互いに心を許しあって対等に交わっている人。

さて、「なるには」の子どもたちはどのように説明してくれるのでしょうか?

2年生Jくん
「仲がいい」 
「助け合う」

ともだち.edit

2年生Kちゃん
「助け合う」
「深いきずなでむすばれている」

ともだち2.edit

2年生Aちゃん
「家族じゃないけど仲のいい人」

ともだち4.edit

2年生Sちゃん
「会えなかった時さみしくなる」

ともだち5.edit

2年生Eちゃん
「いつまでも待っててくれる人」
「いつも一緒にいてくれる人」
「いつでも一緒に遊んでいる人」
「みんなのことが一人一人大好きな人」

ともだち3.edit

Eちゃんは学校で靴を履き替えるとき、
いつもそばで待っていてくれるお友だちがいるそうです。

その優しい友だちも素敵ですが、
待ってくれていることを心に留めて感謝しているEちゃんも素敵ですね。

みんな、大人には思いつかないような発想と純粋な言葉で「友だち」を説明してくれました。
宇宙人にも伝わったことでしょう。

もう1つ宇宙人からの質問です。

バナナ

今度は「バナナ」を説明します。
「友だち」よりも簡単に説明できそうですが、
みんなこれが意外と苦戦。
宇宙人役の先生に身ぶり手ぶり説明するのですが・・。

Sちゃん説明.edit

👦「バナナってのは、黄色くて細長いものです」

👽「キイロ、ホソナガイ。コンナヤツ?」

yjimage

👦「ちがーう!」

👧「もっと短くて曲がってるの!」

👽「マガッテルンデスネ。コンナ、カタチ?」

バナナ2

👧「そんなグニャグニャ曲がってない!」

「細長い」
「曲がっている」
といっても、
人それぞれ頭に思い浮かべる形は違います、
ということを子どもたちに理解してもらうために
物わかりの悪い宇宙人を演じる先生(^^;

「相手が想像できるように」「具体的に」説明してみましょう。

と手がかりを与えると、
「具体的な」言葉が飛び交いました。

「20センチくらいの長さ!」
「三日月みたいな形!」

「三日月はわかりやすい例えだね」

と感心すると、

「なんで宇宙人、三日月はわかるねん!」
とツッコミも飛び交いましたが、

ようやく宇宙人にバナナがどんなものか伝わりました。

でも、まだ大事なことが一つ伝わっていません。

👽「バナナッテ、ナゲテ、アソブ、オモチャ?」

👦👧「ちがーう!」
👦👧「食べ物!」
👦👧「くだもの!」
👦👧「皮むいて食べる!」

“バナナ”ひとつ説明するだけで、こんなに時間がかかるのかとぐったりする子どもたち(笑)

👽「言葉が足りないと伝わらないこともあります。
イメージしていることをしっかり言語化して伝えるには
“語彙力”が必要なので、
これからもたくさんの本を読んでください」

と言い残し、宇宙人は宇宙に帰って行きました……。

さて、こんなプログラムを行った翌週。

外部へと「珠算能力検定試験」、そろばん検定を受けに行きました。
「なるには」から6名の子どもが試験を受けたのですが、
全員合格とはいかず、Aくん1人だけが不合格になってしまいました。

なるには先生たちは、その男の子にどう伝え、どのように励ましてあげようかと悩みました。

そんなとき、みんなが書いた「友だち」の説明を思い出しました。

「助け合う」
「深いきずなでむすばれている」
「いつも一緒にいてくれる人」

そうだ!
学校がちがっていても「なるには」のお友だち同士は深い絆で結ばれているはず。
泣いている子がいれば、そばに寄り添ってなぐさめてくれるはず。

先生たちはみんな、子どもたちの力に期待しました。

ちょうどその日は「じぶん表現力」プログラムの日。
試験の結果を伝える前に、またもや宇宙人に登場してもらい、
「はげます」という言葉の意味を聞きました。

「悲しんだときに、なぐさめてあげたりしてあげる」

なぐさめてあげる.edit

「誰かが落ち込んでいたら、なんか言って元気づける」

はげます2.edit

「落ち込んだり泣いている人に、「大丈夫?」「一緒に遊ぼう」「どうしたの?」と声をかけて元気にすること」

はげます3.edit

「落ち込んでいたら、笑わせてはげます」

はげます4.edit

「泣いてる人を笑わせたりとかする」

はげます5.edit

「悲しいときにうれしくさせたり、楽しくさせる言葉」

はげます6.edit

やさしく頼もしい力強い言葉が並んでいます。
安心しました。
この子たちならうまくやってくれるはず。

プログラム終了後、
ほどなくして、そろばん担当の先生が、試験を受けた6人を1人ずつ部屋に呼んで結果を伝えました。
最後に、Aくんに「不合格」を伝えると、案の定、嗚咽をあげ大粒の悔し涙を流しました。

そのときです!
合格を喜んでいた5人は、部屋の中の様子がなにか違うのを察知したのか、
自然とその子のそばに集まり、宇宙人に説明した「はげます」を実践してくれました。

友だちのはげましに涙は止まり、すぐに笑顔を取り戻したのは言うまでもありません。

純粋に心を通わせる子どもたちの姿は、まるで映画のワンシーンを見ているような光景でした。

子供たちに「励ましてあげてね」と言ったわけではありません。

日々、「なるには」で一緒に学び、遊んでいる友だちが悲しんでいる、落ち込んでいる。
そんなときに、何もしないわけにはいかない。
励ましてあげたい。

子供たちのそんな思いからの行動でした。

子供たちのなかには「思いやりの心」が必ずあります。
わたしたち大人は表面的な言動に紛らわされないようにしたいものです。

子供たちが思いやりの心を素直に出し合えるよう、これからも見守っていこうと、
なるには先生たちの誰もが思った出来事でした。

地球の言葉を教えてもらった宇宙人もどこかで喜んでいる、かな? (^_-)-☆



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